【あらすじ】
もうひとつの2010年。
第2東名高速道路にある、富士山がよく見える寝覚子SA(ねざめこサービスエリア)。
そこのトイレの個室で大学生のトドムラ君は、いつも昼食を摂っている。
SAのトイレは居心地がよかった。トイレの常連がもう1人いた。
売店勤務のアルバイト女子、ツツカベさんだ。トドムラ君はツツカベさんに、密かに好意を寄せていた。
ツツカベさんはツツカベさんで、密かに好意を寄せている人がいた。
同じく個室に篭っているトラック運転手のミマタだ。
このほの暗い三角関係の中、ある日トイレの中で事件が起こった。
母親らしき人が見当たらないこのトイレの個室のひとつで、赤ん坊が泣き出したのである。
3人は各々個室の中で、どう対処すべきか考える。
考えたまま一向に出てこない。赤ん坊は泣き続けている・・・。
人間関係に希薄な3人が、人と接することを避けながらも、
接せざるを得ない状況に立たされ、どう接し、どう避けるのか。
人気の多いSAの、人気のないトイレで起こる、
極力人間関係回避型悲喜劇。
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